凍りつく恐怖の服従・・・、
こうした抵抗出来ない恐ろしい事態に直面すると、例えばレイプのような犯罪の場合、このような服従は恐怖に基づいている。「恐怖」「混乱」「無力感」「傷つきやすさ」と云った感情に打ちのめされ、徐々に薄らいで行くとはいえ、それから数週間というものは、こうした感情につまとわれる。やがて激しい感情が芽生える。「怒り」「自責の念」「疑惑」「憂鬱」「目的喪失」「自信喪失」「後悔」などである。環境に適応しようと必死にもがき苦しみ、気持ちは大きく揺れ動き、何日間は元のように元気になり楽観的になったかの見えるが、その後は再びひどい憂鬱と、激怒に襲われる、他人、特に見知らぬ人に対して懐疑的になり、ささいな事で驚きやすくもなる。生々しく恐ろしい夢を見たり妄想を抱いたりする事もある。
犯罪被害者の多くがそうであるように、先ず、不安と自責の念にかられ、恥ずかしさ、を持ちながら耐え忍んでいるのである。
犯罪被害者の多くがそうであるように、先ず、不安と自責の念にかられ、恥ずかしさ、を持ちながら耐え忍んでいるのである。